和牛のオスとメスはどっちが美味しい?
そもそも美味しい牛肉って?
何が美味しいかは究極的には個人の好みによりますが、
一般的に牛肉を評価するならば肉の柔らかさ、脂の味、見た目の美しさで評価されます。
A5ランク・A5等級などの言葉を耳にすると思いますが、これは見た目で格付けているんです。
なので、ここからでは肉の柔らかさや脂の味がわかりませんね。
そこで、その他の見方からもその牛肉の評価をする必要がありますね。それがオスかメスかってことなんです。
脂の乗りが違う!
先述した通り、肉の評価の中に肉の柔らかさがあります。
ということは?
そうです。筋肉があまりないほうが柔らかいですよね?
?つまりは筋肉質になりやすいオスよりもメスの方が柔らかい傾向にありますね。
ここでに悲しいお知らせ…
食肉として食べられるメス牛とは、まだ、お産をしていない牛のことを指します。
一方、オス牛というのは去勢牛のことで、幼い時に大事なモノを処理した牛です。
つまりは…
メス牛::母になる前の牛
オス牛:父(種牛)になれない牛
ということです。
なんて悲しい…家畜業界も生存競争がシビアだったとは…
前述の通り、筋肉質なオスは硬くて食べにくいので柔らかくする必要があります。その方法が去勢なのです。
神戸牛とその他和牛について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
去勢の利点とは??
せっかくなので、去勢するとどうなるのか詳しく見ていきましょう
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①牛の筋繊維には赤色筋繊維と白色筋繊維があり、赤色筋繊維の割合が多いと肉は硬いので、
白色筋繊維を増やす必要があります。去勢すると白色筋繊維が増加するので、肉質が柔らかくなります。
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②牛肉だけに限りませんが、肉は結合組織が多いほど硬い性質があります。
去勢すると同組織が肥大し、数量が減るので肉は柔らかくなります。
しかも、肥大した同組織には、不飽和脂肪酸(コレステロール抑制効果などがある必須脂肪酸)が蓄積しやすいんです!
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③去勢すると雄性ホルモンが減退するため、牡相から牝相へと変化し、性格が穏和となります。
肉質だけでなく性格も柔らかくなる(笑)ので、飼養管理がし易くなり、群飼養が可能となります
。また、穏和になれば過激なエネルギーを消耗しないため、飼料効率が良くなります。
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④牝相に変化すると骨格なども細くなり、筋肉歩留まりが高くなります。
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⑤穏和になるとと屠殺前に過激な動きがなくなり、ダークカッティングビーフ(筋肉に血斑が残る現象)に成りにくいです。
と、去勢すると私たちからすると利点づくしですね♪ただもちろんデメリットもあります。
去勢をすることによりオスとして成長するはずだった体が、雄性ホルモンの減少により通常と比べて未成熟になる傾向があります。
メス牛は去勢牛と比べて太らせにくく、
飼育も難しいため流通は圧倒的に雄牛が多い
まとめ
柔らかいお肉が評価される昨今、肉質が柔らかくなりやすいメス牛の方が美味しい傾向にあることが分かりましたね。
メス牛の方が、太らせにくく、また体調管理も難しいので流通量こそ少ないですが、
手間に見合った味わいが楽しめると思います。
是非お肉にこだわってみるのなら、メス牛を購入してみるのもいいかもしれませんね♪
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